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包丁を一切使わずにおいしいスパイスカレーは作れるのか!?

SPICECURRY LABORATORYへようこそ!

料理の工程の中でもっとも億劫に感じるものはなんだと思いますか?

そう、具材を切る工程です。(異論は認めます)

そもそも刃物を扱うなんて危なくて怪我したら怖いですし、カレー作りにおいては玉ねぎはみじん切りや薄切り、鶏肉は一口大にと食材を切るという工程が多くて敵わないですよね。

また、人によっては「親から心配されるから」や「刃物を買うのは憚られるから」などで包丁を持っていない方もいるのかもしれません。

食材を切るというめんどくさい工程がなければ料理をもっと気軽に楽しめるはずなのに。
と思う方も少なくないでしょう。

そこで僕は考えました。

「包丁を一切使わずに美味しいスパイスカレーが作れたらめんどくさいという感情をもたず楽しく料理ができるのではないか」

と。

ということで今回は、包丁を一切使わずに美味しいスパイスカレー作りに挑戦してみました。

※今回の材料・作り方概要は最後へ

目次

調理工程

油に香りをつける

煮詰める工程が多くなる想定だったため、今回は深めの鍋を使用します。

まずは鍋に油をしいてホールスパイスを加熱していきます。

これはシナモンだけだけどカルダモンも入れてしまおうね

ホールスパイスは香りがたつくらいまで加熱していきます。

ソースを作る

次にソースを作る工程に入っていきます。

今回は包丁は使用しないので、いつもやっていた玉ねぎを切っておくような準備は不要。

皮だけ剥いた玉ねぎをまるっとそのままぶち込んでやりましょう。

なんと爽快な光景か

このまま炒めて行ってもラチがあかなそうなので、まずは玉ねぎがほろほろに崩れるくらいまで火を通して柔らかくしなくては。

ということで玉ねぎが半分浸るくらいまで水を加えて、蓋をして強火で煮込んでいきます。

ついでにですがこのタイミングでニンニクと生姜もひとかけずつ入れておきましょう。

15分くらい経過したので一度様子見。

まだまだ玉ねぎが元気そうだったのでさらに水を追加して煮込んでいきます。

適宜水を足しつつ、さらに15分くらい経過したので様子見。

つんつん突っついたら玉ねぎの表面がずるりと剥けるくらいまではきた!

全てがくたくたになるまでもう少しなのでさらに煮込んでいきましょう。

さらに20分くらい経過したので様子見。

あきらかに玉ねぎの様子がおかしい

突っついたらようやくバラバラに解体することに成功しました。

玉ねぎをさらにくたくたにするために、もう少しだけ加熱していこうということで、さらに水を加えて蓋をして煮込んでいきます。

さらに10分くらい経過したので様子見。

木ベラで簡単に潰せるくらい柔らかく煮込めていたので玉ねぎを煮る工程はこれでよしとしましょう。

軽く全体的に炒めたら、ここにトマトを一個追加してトマトも煮崩れできるくらい柔らかくなるまで煮込んでいきましょう。

さらに水を加えて蓋をして煮込んでいくよ

10分くらい経過したので様子見。

トマトはもう少し煮込んでぐずぐずにする必要がありそうですね。

ついでに玉ねぎが炒められて表面がいい感じの飴色になりつつあって良い流れですね。

さらに水を加えてもう少し煮込んでいきましょう。

さらに10分くらい経過したので様子見。

トマトは木ベラで簡単に崩せるくらいグズグズになっていたのでそのまま崩しつつ水分を飛ばす感じで炒めていきます。

ここからはいつもの炒める工程とあまり変わりはなし。

トマトは炒めることで独特の酸味を抑え、玉ねぎはより甘くコク深く仕上がっていきます。

トマトのヘタの部分も簡単に回収できるような状態だったので回収しましょう

具材を加える

完全に水気が飛ぶまで炒めてもよかったんですが、この水分を活かしてお肉に火を加えていこうと思ったので若干水分残った状態で次の工程に入っていきましょう。

鶏もも肉をまるまるぶち込んで、全体馴染ませたら蓋をして煮ていきましょう

普段は先にパウダースパイスを入れていますが、鶏肉に火を通すため長く炒める時間が発生しそうだったのでなんとなく今回は順番を変えてみています。

ヨーグルト入れ忘れたことに気付いたので途中で投入して再度馴染ませたら煮ていきます。

メインの香りをつける

お肉にそこそこいい感じに火が通ったらスパイスを投入していきます。

今回のスパイスのチョイスはこんな感じ。

たまにスパイスの組み合わせに関して、どうしたらいいかわからない的なことを言われることがあるのですが

スパイスは総量が多すぎるor少なすぎるなどの問題がない限りは基本フィーリングです。

多く入れてもそこまで影響がないスパイス、影響が大きく出るスパイスが一応存在はするのでそれらを抑えておけば、あとは好きなようにスパイスを組み合わせてしまって問題ないのです。

大事なのはフィーリングです。

塩も忘れずに入れておきましょう。

煮込む

最後全体がいい感じに馴染んだらさらに煮込んでいきましょう。

ローレルを追加して、必要に応じて水を少し追加したら蓋をしてさらに煮込みます。

お肉が木ベラで分断できるくらい柔らかく煮込めたら味を整えて完成としましょう。

実食

今回は包丁で食材を切るという工程が非常に面倒なので、包丁を一切使用せずにスパイスカレーが作れるのか挑戦してみました。

スパイスカレーは作るカレーにもよりますが、使用する食材の多くがソースの一部になるので、具材が跡形もなくなるまで煮詰めていまえば意外と包丁を使わなくても作れるものです。

今回はシンプルに使う玉ねぎの量とトマトの量が普段より多かったので、かなり野菜の甘みもりもりなカレーに仕上がりました。

食材を切る工程がなくなるから楽に料理ができるようになるんじゃないかという思考でしたが、とんでもなく煮込み時間がかかってしまったので結果的に切った方が楽でしたね。(1時間半は煮込んでいたんじゃないでしょうか)

みなさんスパイスカレーを作る時は、食材を切るのがどんなにめんどくさくても頑張って切りましょう。

僕はもう2度とやりたくありません。

材料(2人前)

  • 具材・調味料
    • 油 大さじ2
    • 塩 小さじ1/2
    • ニンニク 1かけ
    • 生姜 1かけ
    • 玉ねぎ 1個
    • トマト 1個
    • ヨーグルト 30g
    • 鶏もも肉 1枚
    • バター 10g
  • ホールスパイス
    • シナモン 1本
    • ビッグカルダモン 1粒
    • ローレル 1枚
  • パウダースパイス
    • クミン 小さじ1
    • コリアンダー 小さじ1
    • ターメリック 小さじ1/2
    • パプリカ 小さじ1/2
    • レッドチリ 小さじ1/4
    • ナツメグ 小さじ1/4
  • 水 

作り方

  1. フライパンに油を入れて、シナモンとビッグカルダモンを投入し加熱する。
  2. 皮を剥いた玉ねぎを投入して、半分くらい浸かるまで水を加え、蓋をして強火で煮る。
  3. 適宜水を加えつつ、玉ねぎがくたくたになるまで煮込む。
  4. 玉ねぎがくたくたになったらトマトを加え、再度水を加えて煮込む。
  5. トマトも形が崩れるくらい煮込めたら、水気を飛ばすように炒めていく。
  6. 玉ねぎ・トマトが飴色になり水気が飛ぶまで炒めたら、ヨーグルトを加えてさらに炒める。
  7. 鶏もも肉を加え、必要に応じて水を加えたら蓋をして煮込む。
  8. 鶏もも肉に十分火が通ったら、パウダースパイスと塩を加えて全体を混ぜ合わせる。
  9. 必要に応じて水を加えて、味を整えたら完成。

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